自分でできる!?アメリカ合衆国ビザ(B1/B2)ビザ更新申請方法手順
こんにちは。相模原市のふちのべ行政書士事務所です。
今回は前回のイギリスとその次のフランス(シェンゲン)に引き続き、日本に住む(在留)会社役員の外国人(籍)の方が、ビジネスでの出張やアメリカに住まうご家族に会うためのアメリカ合衆国の非移民ビザの『B1(商用ビザ)/B2ビザ(観光ビザ)』を更新するお話です。
アメリカ合衆国ビザは取得が厳しいと言われています。アメリカは移民国家であり、不法移民問題などがその理由です。「ビザ申請者は移民の意志があると仮定している」というスタンスの厳しさもあります。さらにテロの発生で厳格さは増しています。
以前の記事の繰り返しになりますが、日本(人)のパスポートは世界最強と言われ、199カ国・地域へ事前のビザ申請なしで渡航できます。ですので、日本人の方が観光目的で日本でアメリカ合衆国のビザ申請をする機会はあまりないかと思います。その意味でもこのアメリカビザ申請体験談は貴重です。ただ、ESTAという電子渡航認証システムでの申請が拒否されると日本人でもビザ申請が必要です。
本投稿は、2024年12月現在の情報です。将来にわたり変更があることおよび申請の結果を保証するものでないことをご承知おきの上、お読みくださいませ。また、対象インターネットサイトについて主に英語で記述を進めさせていただきます。
やるべきことをブレイクダウンすると大まかに次の4つです。
1.DS-160オンライン申請書の作成
2.ビザ申請料金を支払う(米国ビザを初めて申請する場合は、プロファイルを作成)
3.必要書類の収集
4.収集した必要書類をビザセンターに送付
5.ビザ付きのパスポートの受取
1.DS-160オンライン申請書の作成
まずは申請に使う申請書そのものの作成です。言い換えれば、この節「1.」はまだ「申請」行為ではありません。
https://ceac.state.gov/genniv/
上記のリンク先のウェブサイトで作成します(2025年1月14日時点)。実は、この申請書サイトになかなかたどり着けませんでした。ツールチップの言語のみ日本語表示できる親切(?)仕様です。翻訳したい言語の上にマウスを置くと日本語が表示されます。
「Select a location where you will be applying for this visa」と「Enter the code as shown:(画像認証)」を入力して「START AN APPLICATION」で進みます。
次のページで合意事項への合意や秘密の質問の回答を決めます。このページで表示される「Your Application ID」はビザ申請の最後まで使いますので、「Print Application ID」で、PDFや紙にしておくことをおすすめいたします。
その先の入力フォームに入力することで、非移民ビザオンライン申請書(DS-160)を作成して行きます。DS-160を作成する際には、基本的な申請者の情報や、ビザごとに必要となる情報を入力していきます。 また途中で、5cmX5cm、6ヶ月以内に撮影した背景が白の証明写真のデジタルデータのアップロードが求められます。あらかじめご準備ください。
DS-160の入力項目は非常に多く、このシステム自体がとてもよく落ちる(接続が急に切れて初期画面に戻る)ので、完成まで多くの時間がかかると思います。入力内容はページ下部のボタンで途中保存できるので、こまめに保存します。途中保存した申請書は上述の申請書サイトの「RETRIEVE AN APPLICATION」で続きを作成することができます。
入力が完了すると、DS-160フォーム確認ページが表示されます。ここに記載されている申請IDおよびバーコード番号が申請時に必要になるので印刷し保存してください。
→この節「1.」で事前に準備するもの:証明写真(5cmX5cm、6ヶ月以内に撮影した背景が白)のデジタルデータ
→この節「1.」で作成し取得するもの:DS-160フォーム確認ページ(上述の証明写真と10桁のバーコード番号が記載されたもの)とDS160確認番号(Application ID)
2.ビザ申請料金を支払う(米国ビザを初めて申請する場合は、プロファイルを作成)
2-1.プロファイルを作成して申請を始める
もしアメリカビザにはじめて申請するようであれば「Apply for a U.S. Visa」のページで新規アカウントを作成してください。この事をプロファイル作成と言うようです。
「Apply for a U.S. Visa」のページにログインして、パスポート身分事項ページの情報とDS160確認番号(Application ID)を入力します。『申請を始める』から申請の手続きを行います。郵送でビザを申請する資格があるか判断するための質問ウイザードに回答し、最後にパスポートの返却方法を選択します。
今回の例は、質問ウィザードの回答結果で郵送申請となりました。
2-2.申請料金を支払う
料金支払いについては以下の3つの方法が使えます。後述するオチがありますが・・・。
・Pay-easy(ペイジー)ATM
・電子送金 (EFT)
・クレジットカード/デビットカード
料金支払いも「Apply for a U.S. Visa」のページで行います。
前々回のイギリスビザ申請では、申請と予約が一連の操作でしたが、前回のフランス(シェンゲン)ビザでは、「ビザ申請」と「申請のための訪問予約」は全く別の作業でした。アメリカもこのフランス(シェンゲン)ビザのパターンに近く「DS-160オンライン申請書の作成」と「申請のための面接予約または郵送申請準備」は全く別の作業で、サイトも別です。
つまり、DS-160オンライン申請書の完成に先立ってプロファイル作成と申請料金支払、面接予約のみを先行することもできるかもしれません(今回は申請書完成のあとに予約をしましたが)。それでも、DS160確認番号(Application ID)は必要なのでご注意ください。
2-3.パスポートの返却方法を決める
「Apply for a U.S. Visa」のページで「プレミアム配送オプション」を選択すると、パスポートはプロフィールに記載された配送先住所に返送されます。このサービスには 3,410 円の追加料金がかかります。このサービスは、面接予約時にAyobas Premium(アヨバス株式会社運営)のサイトにジャンプして支払うことになります。ビザ申請は3種類の支払い方法がありましたが、Ayobas Premiumではクレジットカードのみとなります。結局クレジットカードが手元にあると円滑に一連のプロセスが完了します。これが「後述するオチ」にあたります。さらに配送サービスをご希望される方は、CGI Federal UID(「Apply for a U.S. Visa」のページにログインすると確認できます)も必要です。
「プレミアム配送オプション」を選択しない場合は、申請者が東京都新宿区左門町もしくは大阪府大阪市西区西本町までパスポートを取りに行きます。
「Apply for a U.S. Visa」のページでの申請と料金支払いが完了すると『郵送・更新申請確認書』は印刷できるようになります。
→この節「2.」で事前に準備するもの:パスポート身分事項ページの情報・DS160確認番号(Application ID)・申請料金(とその支払い方法)
→この節「2.」で作成し取得するもの:郵送・更新申請確認書とCGI Federal UID(「Apply for a U.S. Visa」のページにログインすると確認できます)
3.必要書類の収集
郵送申請のため、以下の書類を集めました。
・DS-160確認ページ(「1.」で取得)
・郵送・更新申請確認書(「2.」で取得)
・紙の証明写真1枚 (5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景白のカラー写真)「1.」で用いたデータと同じ撮影内容で構いませんが、郵送は『紙焼きの写真』である必要があります。
・現在有効なパスポートおよび過去10年間に発行された古いパスポート(前回取得したビザが貼られているパスポート)
・申請するビザの必要書類および補足書類(今回はご依頼者さまの在留カードの両面のコピー)
イギリスビザやフランス(シェンゲン)ビザのときに比べるととても少ないです。
4.必要書類を米国大使館非移民ビザ課に送付
文字通りです。このときレターパックプラス(赤)に「3.」で集めた必要書類を封入して発送します。返信用封筒(レターパック)の類は不要でした。
5.ビザ付きのパスポートの受取
今回は、「プレミアム配送オプション」を選択しました。申請から受取の経緯は以下のとおりです。ご参考になれば幸いです。
・12月17日午後に依頼者さまが必要書類を米国大使館非移民ビザ課に送付
・12月24日にCEACウェブサイト にてビザ審査状況を確認。「Issued(説明:ビザが発行されております)」のステータス。
・12月26日夕方にAyobas Premiumからメールにてパスポート発送の連絡
・12月27日午前に依頼者さまのお手元にアメリカビザ付きのパスポートがレターパックプラスにて到着
CEACウェブサイトにてビザ審査状況を、Ayobasのウェブサイトでパスポートの所在を追跡することができます。
・CEACウェブサイト
・Ayobasのウェブサイト
今回も無事、依頼者さまのお手元に10年更新されたアメリカ合衆国の非移民ビザの『B1(商用ビザ)/B2ビザ(観光ビザ)』の貼られたパスポートが届きました。
日本に住まう外国籍の方をはじめとして日本人の方でも、これを読まれてもまだまだアメリカビザ申請にご不安があるという方向けに、申請代行ではありませんが、申請に関するご支援という形で業務を提供いたします。
以前に以前イギリスとシェンゲンのVISA取得についての記事はこちらです。
それではまた。
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