自分でできる!?フランス(シェンゲン)ビザ申請方法手順

 こんにちは。相模原市のふちのべ行政書士事務所です。
 今回は前回の投稿に引き続き、日本に住む(在留)会社役員の外国人(籍)の方が、フランスで行われる展示会に自社が出展参加するためのシェンゲン『ビジネスビザ』を取得するお話です。
 フランスのほか、ドイツの展示会にも出展し、さらにイタリアにも立ち寄るそうです。シェンゲン・ビザは、これらシェンゲン協定加盟国すべてに有効です。今回のように複数のシェンゲン協定加盟国を訪問する場合は、主たる滞在国の大使館や総領事館で申請を行う必要があります。今回はフランスの展示会出展が主たる目的で滞在日数も一番多いので、フランス大使館でビザ申請を行うことにしました。また、主たる滞在国がない場合は、最初に訪れる国の大使館/総領事館で申請します。
 ちなみに、日本(人)のパスポートは世界最強と言われ、199カ国・地域へ事前のビザ申請なしで渡航できます。ですので、日本人の方が日本でフランス(シェンゲン)のビジネスビザ申請をする機会はあまりないかと思います。その意味でも貴重です。
 
 本投稿は、2024年8月現在の情報です。将来にわたり変更があることおよび申請の結果を保証するものでないことをご承知おきの上、お読みくださいませ。
また、対象インターネットサイトについて主に英語(一部仏語)で記述を進めさせていただきます。
 
 やるべきことをブレイクダウンすると大まかに次の4つです。
1.ビザのオンライン申請(申請書作成)
2.申請手続きのためフランス大使館に訪問する予約
3.必要書類の収集
4.ビザセンターに訪問しての申請手続き


1.ビザのオンライン申請(申請書作成)
1-1.アカウント作成

france-visas.gouv.frのウェブサイトで、「Start your visa application(白地の3つのボタンの真ん中)」

「Start your visa application(中程右側の青字のボタンの真ん中)」

「New user? Create an account」で進んだ先の画面で各欄を入力して、申請するためのアカウントを作成します。
入力したEmailアドレス宛にアカウント有効化のメールが届きますので、メールの中の「confirmer adresse mail」をクリックしてアカウントの有効化を完了します。
また、その前提として「Do I need a visa?(白地の3つのボタンの左)」から進みその先のいくつかの質問に回答することで、ビザが必要か?申請するビザの種類に対する必要な添付書類はなにか?申請金額などのあらましを確認する事ができます。

1-2.フランスビジネスビザ申請書の作成
「Log in to my account」で「1-1.」で作成したアカウントでログインします。「Mes demandes(My Applications:アカウントのダッシュボード)画面」に入りますので、「Creer une nouvelle demande dans un nouveau groupe」をクリックして申請の画面に進み、申請に対する各質問の回答を記入します。先月のイギリスビザ申請に比べると、質問の数ははるかに少ないです。

2024年8月時点のこの質問を和訳した『質問書』を当事務所の成果物として有償でお譲りいたします。
ヒアリングシートなどに使えるかもしれませんので、ご入用の方はお声がけくださいませ。

回答が完了すると、Etape 6 sur 6(6画面目)で、申請内容に基づく必要書類が表示されます(最終的に出力される申請書類にも同内容が記載されます)。今回は、この画面に表示された以外の書類は必要ありませんでした。

必要書類の画面で「poursuivre」をクリックすると、「Mes demandes(My Applications)」に戻ります。ここで「宣言/同意」事項にチエックをして「poursuivre」をクリックするとオンラインでの申請書作成は完了です。
【All_documents_~数字13桁~.pdf】という申請書類ファイルがダウンロードできます。
【All_documents_~数字13桁~.pdf】には「申請書」、「必要書類のチエックリスト」、「登録領収書」の3つが一連なりになっています。便利です。内容を確認して、申請当日に持参するため印刷します。
併せて、申請に必要な料金が表示されます。今回は90€(約15,254円)でした。フランスビザ申請の支払い方法は現金のみで、申請当日に現金を持参するときには小銭をご用意することをオススメいたします。

作成が完了した申請書は、「Mes demandes(My Applications)」の対象のリクエストの欄の「虫眼鏡ボタン」をクリックすることで、いつでも何度でもダウンロードできました。
また、申請書が完了したあとに(日程などの)内容の変更など修正したい場合は、そのアカウントのまま「Mes demandes(My Applications)」で「Creer une nouvelle demande dans un nouveau groupe」をクリックして、新しく申請書を作り直し申請当日に作り直した方の申請書の印刷物を持っていくことで受理されました。

2.申請手続きのためフランス大使館に訪問する予約
先月のイギリスビザ申請では、申請と予約が一連の操作でしたが、今回のフランス(シェンゲン)では、「ビザ申請」と「申請のための訪問予約」は全く別の作業になります。
つまり、予約のみを先行することもできるかもしれません(今回は申請書作成のあとに予約をしましたが)。
france-visas.gouv.frのウェブサイトTOPページの下ほどの「Where to submit your visa application ?」欄にある「Make an appointment」クリック。

「Asia」クリック。

「Japan」クリックすることで、「Lodging your application at the Embassy of France in Japan」ページにて在日フランス大使館の情報のページに移ります。そのページ中程の『Book an appointment』をクリックして予約に進みます。

次のページの『Access to services』をクリック。

『To confirm』をクリック。

『I have read all the information available on the Consulate website』にチエックをつけて『Book an appointment』をクリック。

日時を選択し『Validate tha calendar』をクリック。

氏名・Email・電話番号・生年月日を入力して『Confirm your details』をクリック。

『I have read and accept the terms of use  and privacy policy .』にチエックをつけて『To confirm』のクリックで完了です。
完了後はメールが届きます。このメール内のURLから変更やキャンセルができます。

3.書類の準備
今回は、展示会参加のためのビジネスビザ申請ということで以下の書類を収集しました。
・パスポート
・パスポートの身分証明書ページのコピー
・日付と署名入りの申請申込書(申請書類ファイルの前半部分の印刷物)
・登録領収書(申請書類の後半2ページ分の印刷物)
・パスポート用写真:2枚
・在留カード+和仏翻訳文(翻訳証明付き)
・日本-フランス間の往復航空券もしくは予約確認書
・フランスで行われる展示会の招待状(原本がPDFでしたので印刷したものを持参)
・会社の登記簿+和仏翻訳文(翻訳証明付き)※この方は会社役員なので
・戸籍謄本+アポスティーユ+法定翻訳原本
・住民票+アポスティーユ+法定翻訳原本
・最近3カ月の動きがわかる銀行通帳原本+コピー+和仏翻訳文(翻訳証明付き)
・ホテルの予約確認書
・海外旅行保険証書原本:最低補償額30,000€
・英文旅行日程表
また、翻訳は、在日フランス大使館のホームページの「翻訳者リスト」にある業者さんの一つにお願いいたしました。このリストにある翻訳者が翻訳した書類は、本大使館の査証を受ける必要がないとのことです。翻訳費用は上記の内容5点で約48,000円ほどでした。

4.フランス大使館に訪問しての申請手続き
〒106-8514 東京都港区南麻布4-11-44
在日フランス大使館

(2024年8月時点)
に訪問します。
持ち物は「2.書類の準備」で準備した全ての書類と現金です。提出したパスポートを郵送で返送してほしい場合は、返送先を記入したレターパックプラス(赤)も持っていきます。
フランス大使館へは予約の15分前くらいに到着するとよいかと思います。書類の提出、指紋の採取、申請費用の支払いを行うと手続きは終了となります。

申請後の状況(ステータス)は、france-visas.gouv.frのウェブサイトの「Mes demandes(My Applications:アカウントのダッシュボード)画面」の該当のリクエストの欄の名前の右側に緑色の文字で表示されます。

今回は、8月15日に申請して、8月21日に申請者様のもとにビザ付きのパスポートが送達されました。思ったより早くて驚きました。

 日本に住まう外国籍の方で、これを読まれてもまだまだフランス(シェンゲン)ビジネスビザ申請にご不安があるという方向けに、申請代行ではありませんが、申請に関するご相談という形でサービスを提供いたします。
 また、アポスティーユ(公印確認:Apostille, Apostilla)取得のみのご依頼もお受けいたします。アポスティーユは、今回のようなビザ申請に加え(国際)婚姻・離婚・出生,査証取得,会社設立,不動産購入などに用いることもあります。ぜひぜひお気軽にお申し付けくださいませ。

それではまた。

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